» » ブエノスアイレスで20年以上観光ガイド、通訳としてアルゼンチンの魅力を伝えているTOMOKOさん

ブエノスアイレスで20年以上観光ガイド、通訳としてアルゼンチンの魅力を伝えているTOMOKOさん

2016年7月2日 海外在住日本人インタビューアルゼンチン

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

トラベロコは海外在住日本人が輝ける場所を提供する「日本人のための海外プラットフォーム」。
この記事では、現在海外で活躍中の日本人の方に直接インタビューし、現地での事や海外に行くまでの経緯、日々の生活などをご紹介します。

TOMOKOさん

TOMOKOさん

今回インタビューさせて頂くのは、アルゼンチン在住25年のTOMOKOさんです。
TOMOKOさんは1998年からアルゼンチンの事をウェブサイトやブログで発信されており、ブエノスアイレスやアルゼンチンの事はもちろん南米近隣諸国の事情にも精通しておられ、様々な分野でご活躍されている方です。
さっそくお話を聞いてみたいと思います。

Q アルゼンチンに住むことになった経緯を聞かせていただけますか?

大学時代に外国語学部スペイン学科でラテンアメリカ諸地域研究専攻をしていた事もあり、夏休みの期間を利用してメキシコを3週間ほど旅しました。大学卒業後はスペイン語を使う仕事をしたいと思っていましたが、日本国内でスペイン語を使う仕事はほとんどなかったので、日本の商社に就職しました。
しかし、せっかく勉強したスペイン語を忘れたくないという思いがあったのと、大学院で勉強がしたいと思っていたこともあり、別の道を探し始めたところ、JICAの海外開発青年事業のプログラムを見つけました。そこで配属されたのがアルゼンチンのブエノスアイレスだったので、アルゼンチンに来ました。
3年間、JICA海外開発青年として働き、永住権も頂いたので、 JICAのプログラム終了後もブエノスアイレスに残り仕事をしながら大学院に通いました。

Q スペイン語を学ぼうと思ったきっかけはありますか?

大学に入る前までは特別スペイン語に興味があったという訳ではありません。英語は多くの人が勉強していますし、英語以外の言語を勉強しようと思い、スペイン語を選びました
JICAのプログラム終了後、アルゼンチンの大学院でスペイン語の(大学はもちろんスペイン語で行われますが、スペイン語の言語学ではなくて、世界的二普遍的な言語学です)言語科学を中心に意味論、応用言語学、社会言語学、談話分析などを学びました。
現在は通訳や翻訳、語学教師をして大好きなスペイン語を使って毎日生活しています。

TOMOKOさんが日本語からスペイン語に翻訳された本”La herencia de la Madre”

TOMOKOさんが日本語からスペイン語に翻訳された本”La herencia de la Madre”

Q メキシコの旅はどうでしたか?

今でいうバックパッカーですが、当時は「貧乏旅行」と呼んでいました。1ドル180円の時でしたが、1日2,000円くらいで過ごしていました。
メキシコシティーの高原地帯から北に南にメソアメリカ文明やオルメカ文明などの遺跡を自分の足で回りました。テオティワカンのような有名な遺跡から、あまり観光地化されていない小さな遺跡まで行きました。テオティワカンも今はすごく人気でたくさんの人が訪れているようですが、昔はそこまでではなかったので、「光と音のショー」を見るために自分で路線バスを調べて行きました。帰りは路線バスも終わっていて、乗せてもらえそうな観光バスもなかったので、ヒッチハイクをすることにしました。
1人でヒッチハイクしようとしていたら、エクアドル人の男の子3人も「一緒にヒッチハイクする!」と言い出して、「1人ならまだしも4人なんて乗せてもらえない・・。」と思っていたら、メキシコ人の家族が乗せてくれることになりました。お父さんお母さんに子供3人の5人家族で、すでに満席状態の車だったのですが、荷台に子供達を乗せて、私とエクアドル人3人を車に乗せてくれたのです。(注、おおらかな時代でしたから、もちろん今も昔も交通規則違反です)メキシコ人の温かさに触れましたね。スペイン語を実践で使うという意味でもとても良い機会でした。3週間で随分上達したなぁと感じました。

Q 今アルゼンチンでされている事(仕事など)を教えてください

通訳、観光ガイドとして日本からビジネスや観光で来られる方にアルゼンチンをご案内したり、アルゼンチンや近隣国の撮影コーディネーターとして、新聞・雑誌・TVの取材コーディネートなどをしています。アルゼンチンの事を日本の方に知って頂きたくて1998年から日本語でアルゼンチンの事を伝えています。また『地球の歩き方』のガイドブックに協力したり、特派員としてWebサイトで情報を提供しています。その他のメディアでもライターとしてアルゼンチンの事を執筆しています。

日本でも話題になったウルグアイのムヒカ大統領への取材記事

日本でも話題になったウルグアイのムヒカ大統領への取材記事

Q 20年近く観光ガイドのプロとしてご活躍されているTOMOKOさんですが、今後やりたいと思っていることはありますか?

これまでも現在もしている事ではありますが、今後もきちんとしたアルゼンチンやラテンアメリカの情報をしっかり伝えるために努力し、正しい適切な情報をお伝えしたいと思っております。

観光ガイドとしてブエノスアイレスやアルゼンチンを紹介するために読んだ本

観光ガイドとしてブエノスアイレスやアルゼンチンを紹介するために読んだ本

Q アルゼンチンで暮らす(仕事をする)上で心得ておいた方がいい事はありますか?

日本の常識とは違うので、日本の常識で「こうだ」と思い込まず、確認する事が大切ですね。アルゼンチンの人は聞けば何でも親切に教えてくれますので。
あと気をつけた方がいいのは、日本では「お客様は神様」のようなところがありますが、アルゼンチンは違います。対等です。日本からいらっしゃる方で時々上から目線で話す方がいますが、そのあたりは考えて接するべきだと思います。

Q 日本とアルゼンチンの文化で共通するところはありますか?

人間性じゃないですかね。日本人が「おもてなし」をしたいと思うのと同じで、アルゼンチン人もきちんと触れ合いを持てる関係性であれば「おもてなし」をしたいと思っています。表面的にはそう見えないかもしれませんが、アルゼンチン人は基本的にとても親切で、日本人よりももっと人間的だと思います。

Q 逆に違うなと感じるところはありますか?

食生活ですかね。昔に比べて野菜を摂取するようになったと思いますが、アルゼンチンの人はとにかく肉を食べます。「肉が無ければ食事じゃない」というくらいなので、10年ぐらい前にベジタリアンの方でホームステイを希望された方がいたのですが「それは少し難しいです。」とお話した事がありますね。現在はベジタリアンのファミリーもいるので問題ありませんが。

Q アルゼンチンの好きなところを教えてください

好きなところというか、もうここ(アルゼンチン)は私の家です。自分の家もありますし、家族もいますし。あと私はスペイン語が好きなので、通訳や翻訳の仕事を丸一日したり、観光ガイドの仕事でも何かあったら調べて勉強したりと、ずっとスペイン語に触れている事も幸せです。

Q アルゼンチンの人は日本・日本人に対してどんなイメージを持っていますか?

一般的には「すごい」と思っています。アルゼンチンには100年以上歴史のある日系社会があり、アルゼンチン人との関係性を築いてきました。また、一方でソニーやトヨタのような「テクノロジーで凄い」という印象を持っている人も多く、日本人に対しては「信用が出来る」「フレンドリー」というイメージを持っているようです。
日系社会の例で言うと、日本人はアルゼンチン人のご近所さんと仲良くしてきた方が多く、タクシーの運転手さんからも(私が日本人だと分かると)「比嘉によろしく」と言われる事もあります。沖縄の方が70〜 80%を占めており「比嘉さん」はこちらでとても多い苗字なのでどちらの比嘉さんなのか分かりませんが「はい、伝えます。」と言っています(笑)
その他にも「同じ大学で勉強した日本人はとても優秀だった」とか、「日系人の家に勉強に行ったらスペイン語を話せないお父さんとお母さんも親切にしてくれた」など良い印象を持っているという話をよく聞きます。

Q アルゼンチンを訪れる日本人に良く聞かれることはありますか?

時間(アルゼンチン・タイム)の事はよく聞かれますね。まあ 30分程度は日本的には遅れてもアルゼンチンではオンタイムですね。あとは、ブエノスアイレスの人は意外とクールだと言われますが、アミーゴ(友達)になれば良いと思います。スペイン語が分からなくて相手に通じなくてもいいので、とにかく話しかけたら良いと思います。日本語でもジェスチャーでも通じる場合がありますし、恐れずに話かけてお友達になるといいと思います。

Q アルゼンチンに旅行で来る方に何かアドバイスはありますか?

スリや盗難には気をつけてください。日本人はポケットの外に財布が出ていたり、お店や外の床などどこでも自分の荷物をポンと置いてしまいますが、それはよくないです。アルゼンチンでは床などにポンと荷物を置いたら、その荷物はもうあなたのもではないと心得ましょう。盗られても文句は言えません。椅子にかけてもダメです。自分の荷物は自分の膝の上に置くようにしましょう。膝の上に置いてある荷物を持っていく、というのはアルゼンチンでは滅多にありません。治安が悪い、というよりは不注意によって盗難等が発生しているのが現状だと思います。気をつけていれば、また気をつけているという素振りを見せれば盗難はある程度防げる思います。基本的な事ではありますが、自分の荷物は自分の目が届くところできちんと管理するようにしましょう。

「アルゼンチンは私の家」と仰る TOMOKOさん。私もブエノスアイレスに滞在している間、 TOMOKOさんにマテ茶道をはじめ、様々な事を教えて頂きました。アルゼンチンの事をより深く知りたい方は一度 TOMOKOさんにご相談されてみてはいかがでしょうか?

TOMOKOさんのプロフィールを詳しく見る

TOMOKOさんBlog:
主観的アルゼンチン/ブエノスアイレス事情
http://blog.livedoor.jp/tomokoar/

TOMOKOさんのプロフィール

TOMOKO
TOMOKO

ブエノスアイレス在住25年、ラテンアメリカのことならお任せ!

TOMOKOさんのプロフィールを詳しく見る

さまざまな形と素材のマテ茶器

さまざまな形と素材のマテ茶器

正しいマテ茶の飲み方をレクチャー

正しいマテ茶の飲み方をレクチャー

[取材・編集:三谷めぐみ]

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

トラベロコブログのトップに戻る