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ヘアカット専門店QBハウスがNY進出|ニューヨーカーに受け入れられる条件とは?

2017年6月21日 ニュースニューヨーク米国(アメリカ)

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「10分1000円」を掲げ、理美容業界で存在感を増しているヘアカット専門店QBハウスは、15日アメリカ・ニューヨークの中心部に1号店をオープン。日本の大手ヘアカット専門店としては初のニューヨーク進出になる。価格は物価の関係上、20ドル(約2200円)に設定されているが、それ以外は日本と同じカットに限定したサービスでニューヨーカー達に挑む。QBハウスは、年内に金融マンたちが集うウォール街へアメリカ2号店をオープンする計画を立てている。

今回は、日本ではお馴染みにとなったQBハウスの特徴を振り返りつつ、進出先のニューヨーカー達にどう受け入れられていくのか、現地を知り尽くすNYの*ロコの方々の声を紹介します。
※ロコ= トラベロコに登録している海外在住日本人

Photo by Yann Gar

 

QBハウスの特徴(4つ)

1. カット専門

美理容室では当たり前にある「ひげそり」、「カラー」、「パーマ」はもちろん、「シャンプー」も省き、短時間でカットができるシンプルなサービス内容。

2. 10分1000円

1人10分とカットの時間が設定されているため、待ち時間が少ない。待機している人数を見れば、大体の待ち時間も把握できる。また、1000円という料金も「カットのみ」のため固定されている。

3. 自動販売機

店内に入ると、自動販売機でチケットを買うシステムで、他の美理容店では見られない光景だが、一律料金のQBハウスはこれを可能にしている。

4. エアウォッシャー

シャンプーの代わりに採用している髪の毛を吸う掃除機のようなものだ。エアウォッシャーは、QBハウスの時間短縮を実現した大きなアイテムであることは間違いない。

 

NY在住ロコはQBハウスの進出をどうみている?(ピックアップ)

NY在住ロコの意見を一覧でみる▶︎ https://traveloco.jp/mypage/questions/6374


ヒデちゃんさん▶︎https://traveloco.jp/loco/hideo_video7
居住地:ニューヨーク  現地在住歴:1992年6月から  使える言語:英語
職業・所属:映像プロダクション経営。NHK-BS『ニューヨーカーズ』をはじめ、番組多数制作
得意分野:ニューヨークの歴史、建築、グルメ、音楽、演劇、美術、スポーツ観戦、ご両親や義父母さん同伴、そしてビジネス通訳

QBが進出する前からNYは床屋=グルーミングブームです。そもそも、ヒップスターと呼ばれる「原点回帰」型の白人たちが、髭を伸ばすことに喜びを感じ始め、髭のお手入れへの関心向上。その結果、髭そり専門店や昔ながらの理髪店が復活してきたのです。そんな、NYの流れの中のQB出店ですが、僕は、結構なチャレンジ(困難)があると思います。その理由は次の通りです。

1)NYの理髪店マニアは、それほど急いでいない。髪型や髭型へのこだわりは男性もかなり強いので、じっくり時間をかけて青髪してもらいたいタイプのお客さんが多いです。よって、「早い」「安い」が売りになるかどうか?ちょっとまだこの段階ではわかりませんね。

2)人種ごとに髪質がかなり違うので、スタイリングの対応ができるかどうか?日本人は良くも悪くも単一人種なので、特に男性の髪型にあまり変化がありません。白人の場合、横分け、刈り上げ、ロン毛、パーマなど様々。黒人もアフロ、ドレッド、スキンヘッドなど色々。ラティーノは、バリカンとカットを併用する複雑なオシャレを好みます。なので、この多様な期待にどのくらいに日本人理髪師(しかも無免許)が対応できるか?そこも注目のポイントです。

3)日本人理髪師の評判が、まだ確立していません。浮世床の例えを引くまでもなく、理髪店はコミュニケーションとリラクゼーションの場です。多分に、カルチャーに左右されるところがあります。黒人専門の理髪店に白人は行かないし、メキシカン専門の店に、黒人の姿はありません。髪を切っている間の会話や情報交換も重要なのです。黒人映画でヘアサロンや床屋が頻出するのは、そのためです。日本人の床屋さんは少ないし、その腕前はともかく、「行ったら面白いかなあ?」とみんな考えてしまうと思うんです。

この辺が僕の感想。最近、いきなりステーキとか日本から利便性を強調するビジネスが続々上陸していますが、ニューヨークの場合は、あながち利便性=コンビニエンス一辺倒ではないので、その辺を注意して今後の展開を考えるといいですね、QBも。


くろさん▶︎https://traveloco.jp/loco/dmt0ky0_tl
居住地:ニューヨーク市マンハッタン区
現地在住歴:2015年9月から
使える言語:英語
職業・所属:翻訳業
得意分野:ニューヨークではやりのスイーツ

もし、

・20ドル/15分でスタイリッシュに仕上がる
・チップ不要

の2点が実現できるならほぼ間違いなく一定のニーズを満たすと思います。なぜなら、ニューヨークでは日本と同様のクオリティを求めると、

・カットのみで60〜70ドル
・平均10〜25%のチップ   の出費があるからです。

ただ、それ以外がないとなると、それ以上のニーズを取り込むのは難しいかもしれません。また、ニューヨーク(特にマンハッタンの90丁目以南)はテナント料が非常に高額のため、例え人気が出てもオプションサービスなしで客単価が20ドルとなると、おそらく絶えず客待ちの状態でないと利益を出すのは非常に難しいと思います。


KyokoNYNJさん▶︎https://traveloco.jp/loco/Kyoko_Kee
居住地:ニュージャージー州中部
現地在住歴:1993年からNYC, NY州Upstate, New Jersey
使える言語:英語、日本語
職業・所属:アメリカのアパレルメーカー勤務
得意分野:ニューヨークまたは近郊のファション, アート & 音楽

店舗を見に行っていませんし日本での状況も知りませんでしたがコンセプトとしてはこちらにもそういう理容店は結構あると思いますので値段が抑えられれば忙しいニューヨーカーにはある程度受け入れられると思います。

私の場合は美容室しか行きませんが ”カットだけ” ”シャンプー&ブロードライだけ” ”毛先だけ揃えたい”など短時間で予約なしやって欲しい時、アジア女性の髪質がわかるところはなかなかないのが現状ですので(チャイナタウン、コリアタウンまで行きます)女性にもサービスできるようであれば嬉しいですね。


その他の意見をみる▶︎ https://traveloco.jp/mypage/questions/6374

まとめ

今回、初の欧米進出としてNY1号店をオープンしたQBハウス。かなりの認知を果たした日本では市場規模の拡大に成功している。しかし、現地に住むロコの方々の声にあったように、「カット」一つにしても、多様な人種(髪質)が集うNYでは、技術面でもあらゆる課題がありそうだ。さらには、日本とは文化の違う人々の「髪をきる場所」へのニーズを満たせるかどうかも鍵になりそうだ。日本の大手ヘアカット専門店として初めてのアメリカ進出になったQBハウスの今後は、日本のヘアカット業界も気になるところである。

 

 

QBハウスに対するロコの意見一覧▶︎ https://traveloco.jp/mypage/questions/6374

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